連続窃盗犯が逃亡手段に高級車「レクサス」を使った理由 (日刊ゲンダイ)
「スピードが出るから逃げやすかったんや」――。
窃盗犯は白色の高級車「レクサスGS」で移動しながら、盗みを繰り返していた。
人気アパレルブランド「シュプリーム」や精肉店などで店舗荒らしをしたとして、大阪府警と奈良県警は同県平群町のアルバイト、岡田信義被告(42=別の事件で公判中)を窃盗などの疑いで逮捕した。
岡田容疑者は2019年12月16日の早朝、「シュプリーム大阪店」(大阪市西区)のガラスを叩き割り、Tシャツやトレーナーなど、75点(約200万円相当)を根こそぎ盗んだ。
「岡田容疑者はもともとデリヘルの運転手をしとった。窃盗事件の4カ月前、岡田容疑者は自宅近くを運転中、追い越した車が追いかけてきたことにキレて、後続車のドアガラスとフロントガラスを木刀で叩き割って逃走した。その時に乗っとったんが白のレクサスで、それで窃盗事件への関与が浮上したんや」(捜査事情通)
自動車のガラスを割った事件の10日後、岡田容疑者は器物損壊容疑で逮捕された。保釈後、反省もなく、12月から今年2月までの3カ月の間に精肉店や中古車販売店などに押し入り、約100件(約4600万円相当)の窃盗を重ねた。
犯行に使用したレクサスは、プロの窃盗犯にわざわざ車種を指定して、30万円で用意してもらったものだった。
「こいつは卑しいヤツでな。お菓子でもティッシュでも、あるもんは何でも取りよるんや。精肉店に盗みに入った時は、冷蔵庫に現金を隠しとることもあるから開けたんやろうが、4・5キロの和牛サーロインの塊を見つけ、半分を彼女にあげとった。肉を載せるはかりも一緒に盗んどるんやが、何でかいうと、暗くてレジと間違えたそうなんや。マヌケな話やで。防犯カメラの映像をたどっていったら彼女の家に行きつき、ガサをしたら冷凍庫から残り半分の肉の塊が見つかった」(前出の捜査事情通)
岡田容疑者は16年前にも近畿2府6県で150件、総額4億円以上の自動車泥棒を繰り返していた。
「高速道路でエアガンを発砲し、シャブを打ったり、事務所荒らしをしたりと、ムチャクチャしとる。シャブを買うのに金がかかるし、コイツらは盗みをするしかないんやろうけど、最近は自動車のセキュリティーが格段に良くなって盗みにくくなったもんやから、店舗を狙ったんやろうな」(前出の捜査事情通)
次にシャバに出てきたら、何を狙うのだろうか。
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