【クルマ盗難】トヨタ・ランドクルーザー/レクサスLS、なぜ盗難「率」が高い? SNS投稿も注意(AUTO CAR JAPAN)
ランクル/ハイエース 盗難台数が多い
ここのところ、クルマ好きの間で再び注目度が上がってきている自動車盗難。
特に国産スポーツカーは、エンジンなど部品単体としての需要が海外で高いことも相まって、盗難後に見るも無残な姿となって海外で発見される事例があり、怒りの声が挙がっているのだ。 しかし、盗難される台数で考えると、やはり高い数字となっているのはランドクルーザーやハイエースなどの車両そのものの人気が高いモデルとなっている。それが盗難されるケースは後を絶たないというのが残念ながら事実となっている。 実際、自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチームである「STOP THE 自動車盗難」のサイトのデータを見ると、2019年中に置ける盗難台数が多い車種は、上位からプリウス、ランドクルーザー、ハイエース(レジアスを含む)、レクサスLS、アルファードという順番になっている。 このデータで注目したいのが、盗難率だ。 これは車種別の盗難台数を保有台数で除し、1000を乗じた数字なのだが、プリウス、ハイエース、アルファードが0.4という数字となっているのに対し、ランドクルーザーは2.7、レクサスLSは3.1と7~8倍近い数値となっているのである。 果たしてこの数字が意味するものとは何なのだろうか?
絶対数が多くないが狙われやすい車種
レクサスLS
一日中クルマに乗っていると、間違いなく複数台見かけることになるプリウスやハイエース。 場合によっては十台以上すれ違うことも珍しいことではない、というくらい街中に溢れている車種と言っても過言ではないだろう。 一方、ランドクルーザーやレクサスLSは、たまに見かけることはあってもそう頻繁にすれ違うこともない車種と言えるが、それもそのはず2019年の販売台数ではプリウスが12万5587台なのに対し、ランドクルーザーは2万8475台と4分の1以下の台数となっているのである。 今回のデータに含まれるモデルは現行モデルだけとは限らないので、この数値がそのまま当てはまるわけではないが、そこまで販売台数に差があるにもかかわらず、同じくらい盗難されているということで非常に高い盗難率となっているというワケだ。 以前、別件でお邪魔した自動車セキュリティ専門店のスタッフも話していたが、ハイエースなどは台数が多いため行き当たりばったりの犯行が多く未遂となることも少なくないが、ランドクルーザーなどは念入りな下見をした後に盗めると判断したタイミングで犯行に及ぶため、実行に移されないような対策が必要とのこと。
それではわれわれができる対策はどういったものがあるのだろうか?
ご当地ナンバー/SNSにも要注意
自動車盗難の駐車場所別認知件数の推移。
自動車窃盗犯は常にターゲットとなる車両を探している。特に組織的に活動している者たちであれば、なおさらだ。 一昔前では、週末のショッピングモールなどクルマが多く集まるところに出向いて目ぼしい車両を見つけると、ナンバープレートの情報をメモして陸運支局で登録事項等証明書を取得。 そこに記載された登録地を元に犯行に及ぶ、というケースがあったが、現在では第三者が登録事項等証明書を取得するためのハードルが非常に高まったため、この方法はほとんど使えなくなっている。 とはいえ、ナンバープレートの地名を見ればその車両がどのあたりの地域で登録されているかは判別できてしまう。特に最近はご当地ナンバープレートも増え、より範囲が狭まっていると言える。 そのため、SNSなどで迂闊に自宅駐車場の写真などをアップするのも危険と言えるかもしれない。 なにせSNSにアップされたアイドルの瞳に映り込んだ風景を元に自宅を特定した、という事件があったほどなので、周囲の情報が分かる写真は控えた方がよさそうだ。 これは何もランドクルーザーやレクサスLSに限ったことではなく、冒頭の国産スポーツカーでも同じこと。 特に特徴的なカスタマイズが施されている車両などは特定もされやすいので、「納車されました投稿」が窃盗団をおびき寄せるエサとなってしまう可能性も念頭入れておきたいところである。(AUTO CAR JAPAN)
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