中古車店から自動車“強奪” 目的は? 犯行に不可解な点
カメラがとらえた自動車ドロの現場。
小走りでやってきた人物が一瞬、雪に足を取られながらも、1台の車に乗り込む。
しかし、乗り込んだ車の前には、別の車が。
ところが、ランプが点灯した次の瞬間、なんと、前の車に突進。
さらに勢いをつけるためか、一度バックし、再び突進。
さらに、もう一度。
別の防犯カメラでも、強引に前の車を押しのける荒っぽい犯行がはっきりと確認できる。
こうして身動きが取れる状態になった車は、走ってきたダンプカーにぶつかりそうになりながら、走り去っていった。
事件が起きたのは、1月28日、午前4時前。
現場は、北海道・江別市の中古車販売店。
盗まれた乗用車1台のほか、周囲の車の損傷なども含めると、被害額は100万円にのぼるという。
中古車販売店の社長は、「腹が立ってしょうがないです。絶対車が出られないようにふさいでいるのに、そこから無理やり出しているので、大胆すぎますよね」と話した。
盗まれた車はどこへ?
実は翌日、店からおよそ10km離れた場所で、異様な状態で見つかった。
江別市内で盗み出された乗用車は、札幌東区のスーパーの屋上で、大きく傷ついた状態で発見されたという。
車体はボロボロ。
ヘッドライトなどは外され、ナンバープレートも替えられていたという。
盗んだ車をこのような状態にした犯人の目的とは、何だったのか。
中古車販売店の社長は、「もう処分ですよね。修復は厳しい。全損という形ですね」と話した。
実は、犯行の40分ほど前には、防犯カメラに2人の人物が。
車のドアが開くかどうかなどを確認し、車を物色しているよう。
さらに、エンジンをかけたのか、盗もうとする車のブレーキランプが点灯する様子。
さらに犯行直前には、ふかしたたばこをポイ捨て。
実際に車へと乗り込んでから、盗み出すまでにかかった時間は、わずか1分ほど。
強い計画性をうかがわせる犯行だった。
警察は窃盗事件として、逃げた人物たちの行方を追っている。
(北海道文化放送)
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