FC刈谷の車盗難、SNS情報で発見 「市境の農道に」と返信
刈谷市を拠点とする東海社会人サッカーリーグ一部のチーム「FC刈谷」が練習用具を運ぶのに使っている業務車が二十一日夜から二十二日朝の間に一時行方不明となった。盗まれたとみられたが二十三日、無事見つかった。短文投稿サイト「ツイッター」に寄せられた情報がきっかけだった。
チームによると、車はトヨタ「ハイエース」。三十個ほどのボールのほか、パイロン、自動体外式除細動器(AED)などを載せていた。刈谷市一ツ木町の事務所前に止めてあり、職員が不在だった二十一日午後七時から翌朝七時までに盗まれたとみられる。二十二日に刈谷署に被害届を出した。さらに公式ホームページと会員制交流サイト(SNS)で情報を求めると、ツイッターで「無事見つかるよう願ってます」などの声が寄せられ、六千件以上もリツイート(転載)された。
二十三日朝、ツイッターで「同じ色形のハイエースが昨日から同じ場所で止まっています。西中インター付近の川沿いの農道」との返信があった。事務所から南東約三・七キロ、刈谷、知立市境にスタッフが行くと、路上で車を発見。近くに住む女性は「二十二日昼ごろにはあったと思う」と話した。車内は物色された形跡はあったが、荷物はそのままだったという。
車は二十三日午後一時過ぎに事務所に戻った。スタッフの内藤剛志さん(23)は「他のチームの選手やサポーターまでもが情報を拡散してくれてうれしかった。情報提供者の方に感謝を伝えたい。今後は一層、車の管理を徹底する」と話した。
FC刈谷は二〇〇五年に休部したデンソーサッカー部が前身で、NPO法人「かえるスポーツクラブ」が運営。リーグでは昨年九月、三年ぶり三回目の優勝を果たした。
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