「リレーアタック」で車120台盗む 大阪 (日テレNEWS)
車の扉に近づけて電波でロックを解除するスマートキー。多くの車に導入されているこのシステムを悪用し、車を盗む新たな犯行が大阪で発生している。
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リュックサックのようなものを体の前に抱えた不審な人物が、玄関に近づき、家に向かってロープのようなものを掲げている。すると、次の瞬間…。ヘッドライトが光る。白い車の奥に止めている車のヘッドライトが点滅、ロックが解除された。よく見ると、もう1人人物がいることが分かる。しかし、たまたま人が通りかかったため、窃盗団は逃走した。
盗まれそうになったのは、東大阪市に住む男性が所有する高級車「レクサス」だった。男性は「なんでこんなんで鍵が開くのか。みてもらったら、これはリレーアタックだと」。
今、生産されている多くの車は、車から出る電波に反応し、ドアに触れただけでロックが解除されるスマートキーというシステムが使われている。スマートキーの車では、常に半径1mほどの範囲にリクエスト信号という電波が出ているが、家の中など、離れた場所にあるスマートキーからは応答はない。しかし、犯人の1人が特殊な装置を使って電波を増幅・送信し、別の1人が中継。すると、スマートキーは車が近くにあると判断し、応答の電波が発せられる。 それがまた中継されることで、扉のロックが解除される。これがリレーアタックだ。
大阪府警は去年、レクサスなど約120台を盗んだ男ら12人を摘発した。窃盗団は盗んだ車のキーを付け替えるなどし、中東やアフリカなどへ不正に輸出。被害額は約9億円に上った。(日テレNEWS)
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