自動車盗、減少続く 59年ぶり1万件割れの見込み(日本経済新聞)
自動車盗の被害が減少を続けている。警察庁によると、今年1~9月に全国の警察が認知した被害は昨年同期より1101件少ない6641件(暫定値)で、今年は59年ぶりに年間1万件を下回る見込みだ。盗難防止装置の普及など官民による対策の効果とみられ、警察は今後も取り締まりを進める。
認知件数が減少する一方、海外では鍵を差し込まずにドアのロックを解除し、エンジンをかけることができる「スマートキー」の仕組みを悪用した被害が確認された。警察庁は国内で同様の手口による被害を把握していないが警戒している。
警察庁によると、自動車盗の被害はデータのある1954年以降、最少が56年の4019件。当時の自動車保有台数は現在と比べるとずっと少なく、その後、自動車の保有台数が急速に増えるとともに被害も増加。2000年には5万件を突破した。
政府は01年、関係省庁や民間の関連団体などと合同プロジェクトチームを設置し、官民が協力して対策を推進。電子的な照合でエンジンをかける「イモビライザー」を装着した車種が増え、不正輸出対策として港でエックス線検査装置の配備も広がった。
その結果、被害は03年の6万4223件をピークに減少傾向に転じ、06年に3万件台、08年に2万件台、14年に1万件台となり、同年からは4年連続減となっている。
昨年1年間の分析データを見ると、被害の4分の1は、エンジンを始動させるイグニッションスイッチに鍵が差し込まれたままなど、運転席周辺に鍵が放置されていたケースだった。また半数近くが月決めやコインパーキングといった駐車場で被害に遭っていた。
手口としては、工具でドアを解錠したり、ガラスを割ったりして盗むほか、けん引車で車ごと持ち去ることがある。「ヤード」と呼ばれる施設に盗難車を持ち込んで解体し、海外に不正輸出するグループも存在する。〔日本経済新聞〕
未だに沢山の盗難情報が報告されて来ますが、これでも非常に減少しているんです。
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