「レクサスRX」盗難急増…海外で人気高まる(YOMIURI ONLINE)
愛知県内で8月以降、トヨタの高級スポーツ用多目的車(SUV)「レクサスRX」の盗難被害が急増していることが県警のまとめでわかった。被害件数は8~9月の2か月間で58台と昨年1年間の33台を上回っている。いずれも施錠された状態で、県警は車の所有者に長時間にわたって駐車する時にハンドルやタイヤを固定する器具を装着するなどの盗難対策をするよう呼びかけている。
県内では今年9月末までに646台の自動車盗難被害があり、車種別ではプリウスが185台、ランドクルーザーが91台で、レクサスRXは73台で3番目。
しかし、8~9月に限ると車種別で最多だった。盗まれたのは約9割が名古屋市内で、人通りの少ない深夜から未明にかけて被害に遭った。58台中57台が、2015、16年に生産された車両だった。同車は15年にフルモデルチェンジをしている。レクサス・インターナショナル(東京)の広報担当者は、「それ以降、海外での人気が高まっている」としたうえで、この2年の生産車に限った防犯上の大きな変更点はないという。
県警はこの「2年」に被害が集中している理由については現時点では不明としている。盗まれた高級車は解体されて海外に売られ、組み立てられることが多く、「この年式が売りやすいという販売ルートがある可能性もある」(捜査関係者)という。
県警は、ハンドルやタイヤの固定、警報装置の設置のほか、ナンバープレートに盗難防止ネジを取り付ける対策を勧める。県警生活安全総務課の春日章次長は「自動車盗集団は一般的に、盗んですぐにナンバープレートをつけ替えるため、すぐにナンバープレートを取り外せない車は嫌がられる」と説明する。
愛知県警中村署は12日、JR名古屋駅の桜通口で防犯キャンペーンを行った。自動車盗の対策としてハンドルを器具で固定する「ハンドルロック」の紹介や、県セルフガード協会の防犯設備アドバイザー吉川敦さん(43)の防犯講話などが行われた。「秋の安全なまちづくり県民運動」(11~20日)に合わせた啓発活動として実施された。(YOMIURI ONLINE)
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