現状
●自動車盗難はピーク時に比べると減少していますが、特定の地域(北関東・東海)では依然として多発しています。
実態
●犯罪グループが組織的に関与しているものが増えています。
●盗難車は、【ヤード】と呼ばれる解体工場に運ばれ不正に解体されているものがある。
●解体された盗難車は中古部品として海外に不正に輸出されているものがある。
●解体された盗難車を別の車両と合体させ真正な車両として不正に登録を受け、販売・流通させる例もある。
●盗難車や盗難されたパーツはインターネットなどでも販売され暴力団や犯罪組織の資金源になる例も。
●ハイブリッド車や盗んだナンバープレートなどを使い、他の犯行が行われる例もあります。
自動車盗難認知件数年別推移
減少傾向にありますが、未だに8000台以上のお車が盗難に遭っています。
自動車盗難認知件数車種別推移
注:当数値は日本損害保険協会が発表しているもので、盗難により保険金を支払った事例を対象に調査したものです。従って、実際の盗難認知件数とは異なります。
ワースト4車種で52.3%を閉めており、特定車種に盗難被害が集中しております。
ワースト4車種はプリウス、ハイエース、ランドクルーザー、アクアとなっており、3年間順位に変動はありません。
海外でのネームバリューが一番強いトヨタは上位を独占しています。また、同じ人気車を何台も盗むことで、車種それぞれの「盗むコツ」を掴んでいると考えられます。
※最近ではスカイラインGT-R、インテグラ/シビックタイプR、インプレッサSTI、スープラなどの90’スポーツカーも要注意です。
上記表の通り茨城県、大阪府などは特に注意が必要です。
自動車盗難認知件数と被害額の推移
高級車の占める割合はピーク時より低くなっていますが、最近はレクサスLX/LSやランドクルーザーなど高級車も被害に遭っています。
自動車盗難の駐車場所別認知件数の推移
駐車場(特に月極駐車場)での被害が全体の約60%を占めますが、ご自宅からの盗難も少なくありません。